「カゴメノトリ」ver3

「カゴメノトリ」ver3

あおむし赤果 · 「カゴメノトリ」ver3 full

夕闇の街に　浮かぶ声紛れもなく
雑音が遮さえぎる　振り返る何もいない
だけど誰私を　呼んだ声あれは誰？
早く行かなくちゃ　予感がする今日だけは

運命の放課後　無音包む校舎の中
下駄箱に届いた　一枚の招待状
「白い月が照らす　屋上の給水塔
そこでまってるわ　あなたを捕らえるため」

か弱き人の子よ　死骸にはクチナシ
愚かな先人さきびとは　闇に飲まれ消えた
残された"I"の　言葉にはイミナシ
陳腐な文句など　通じはしないわ

かごめやかごめ
籠の中の小鳥は　何時に何時に飛び立つ？
空さえ　知らないのに。
夜明けの晩に　羽てを伸ばした虜トリは
朝に焼かれ死んだわ

それだけが真実


直向ひたむきな影と　動き出すオハナシ
笑いだした月に　また道が開く
隠された愛の　言葉などナケナシ
拙つたない呪まじないも　腐って落ちるだけ

かごめやかごめ
籠の中の小鳥は　何時に何時に飛び立つ？
己も知らないのに。

かごめよかごめ
死にたがりの虜は　どこへどこへ消えたの？
鍵が開いてしまったの。


ああ　かごめよかごめ
籠の中の小鳥は　何時に何時に飛び立つ？
空さえ　知らないのに
夜明けの晩に羽を伸ばした虜は
朝に焼かれ死んだわ
きっとそれだけじゃない。

かごめよかごめ
捕らわれの鳥は　何時に何時に飛び立つ？
翼なんてないのに。
夜明けの晩に　飛び出した世界そとに
ああ、今こそ飛び立て
この地上そらへ、跳とび断たて