「アヤシイモノバカリ」
見たくないつまらない現実と 逸らし反らした目はどこを見てるの
痛い怖い傷つくのはごめんと 避けるばかりじゃ単純。
君の声が消える一瞬前に
(魍魎が世界を
闊歩 超常が日常に
跋扈)
見開かれた目と眼の間に
(私は アヤカシ)
大きな星が落ちてきて
(運命の星の種は 二つに別れて今)
瞳の奥に吸い込まれていった
あれから。
すべての景色が塗り変えられて 僕の見てるこの世はどこの世
月に泡沫 海に月光
空に落ちていく羊達
夢想と現実の区別が混ざって消え失せた世界で
黒い太陽と白い明日のその先にあるのは
アヤシイモノバカリ
嘘つき呼ばわりも平気さ そんな事なんて慣れっこだからね
辛い嫌い思い通りじゃないなら やめてしまえば簡単。
君は最後笑ってただろうか
(妄想が世界に跋扈 衝動が日常に闊歩)
紡いだ言葉に返す言葉が
(所詮は マヤカシ)
思い出せない なんでだろうね
解けて消えたその手の温もり
ごめんね。
何も見えなくなったあの日 きっと隣にいた筈なのにね
星に積もる灯 雪が輝き
地上に飛んでゆく魚達
夢想と現実の区別が混ざって消え失せた世界で
青い涙と赤い血潮の溶け合う先には
アヤシイモノガタリ
そろそろ歩き出そうか
ふらり震えるぎこちない足取りで
現実なんて見えなくても
歩くくらいは簡単。
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